12月14日木曜定例会は、1名の参加でした。
(OKBふれあい会館 3階 会議スペース)
9月に『野田俊作ライブラリ』の「大人になる2011.3@大阪」を聞いて感想をまとめました。一部を掲載します。 カウンセリングをさせていただくことがあります。私自身は成熟したライフスタイルか未熟なライフスタイルか?と自分に問うてみる。暮らしの中で「悪いあの人、かわいそうな私」をしてはいませんか?と自分に聞くと、している時があります~。そのことは「よかった!」と思ってみる。何がよかったかと考えると、ここからライフスタイルの成長に向かうことができるかもしれない。努力すれば!その実践の歩みはカウンセリングをするときに活かすことができると思う。成長して「大人」になりたいものだと思う。「大人になる」を学ぶ機会に恵まれてとてもありがたい。
(野田先生のお話の抜粋は、【野田先生】、私の感想は【A】)
【野田先生】
野田先生の考え方、「知・情・意」「時間・空間」という軸でライフスタイルの成長を学ぶ。
「知」
<知識>
自分がこれからどんなことをしていけばいいのだろうかという態度決定を決めるためには、情報だけでは無理だと。そこで必要なのが知識。ある程度情報をちゃんと取れるということが成熟の一つの条件だけどそれ以上にその情報をある形に自分の中でまとめるために知識がいる。結局我々としては、どこに書いてあるかとか、誰に聞いたらいいかという形で知識を整理する。
<知恵>
知識の中で自分が完全に理解をし、自分の日常生活の中で使いこなせているものを知恵。だから、情報と知識と知恵。情報というのはまだ整理されていないインフォメーションで、知識というある一つの方向性を持って、整理されたものになりそれが更に身について私自身が生きていくうえでの知恵になる。
【A】
「使いこなせる知恵」にするために、時間は掛かるが、何はともあれ、家庭で自主練、仲間と学び、講座に参加してお稽古せねば。
【野田先生】
「情」
マイナスの感情そのものはいけないとは思わないんだけども、それがその文脈の中にあること。人生が一つの流れができていて、行きあたりばったりじゃなくて、智恵でもって整理をされていて、見通しがあって過去があって現在があって未来があって、その中に感情の位置がきちっとあるんだったら、全然OKなんだけど、過去も現在もぶち切られていてたった今の快不快でもって、感情を使うというのはやっぱり未熟だなあ。 人間が願った通りにはならないこともあるけれども、願ったことにならない運命を引き受けようって思うこと、その美しさ崇高さというものに、感動することも一つの成熟だ。 これをニーチェは、運命愛と言いました。たぶんアドラーも運命愛という言葉を嫌いじゃなかったんだと思うんだけど。運命というものを憎むこともできるし、愛することもできるんだけれども、憎んだところでその運命がなくなることはないので、その運命を真正面から引き受けていくというところに人間の崇高さがあるんじゃないかな。
「意」
あることを捨ててあることを拾うわけ。あることを実現するために、あることを断念しなくてはいけないわけです。これを決断といいます。 「悪いあの人かわいそうな私」ポジションを取っちゃうというのは、子どものやることでしょ。大人になると自分がやったことは、確かに自分がやったことで自分でちゃんと後始末をしないといけないなと認めるようになることが成熟の条件かな。
「時間」
今現在の損得とか、快不快とかじゃなくて長い将来の利益のために動けるようにならないといけないなというふうに思います。
「空間」
自己執着から共同体感覚の方へ向かう。自分個人からみんなという方へ向かう。我々という言葉で考えられるようになる。その中で私がどうしたいか、私がどう生きたいかじゃなくて、世界が私に何を期待しているか。世界の中で私は何をすべきか。そういう場所でものを考えられるようになると大人だなと。
【A】
「世界が何を私に期待してるか」については、難しく考えてしまいますが、私の部屋に半切に書かれた一文があります。「全てのできごとは神さまからの贈りもの」これを見て、ひとまず、そうそう!よい出来事もそうでない出来事もありがたくいただくことにしています。
【野田先生】
幸せっていうのは、決して目先の問題が解決して不快が快になることじゃないんだ。自分が時間的な空間的な世界の中に組み込まれて、その中で自分の役割を果たせているなということだなと思います。
【A】
「自分の役割」で今、浮かんでくるのは、実家の母や弟の話を聴くこと。孫や子どもたちとどのように過ごすか。 どちらも知識を得て自分の中で咀嚼して使える知恵にして、伝えたいことを話ししたいと思う。
【野田先生】
ちゃんと大人になった老人は尊敬されるべきものだと思うし、我々もそうなっていった方がいいなと思うので、大人になる成熟するアイデアを皆さん方も機会があったら、考えてほしいしいろんな人たちと話し合って欲しいと思います。
【A】
「大人になる成熟するアイデア」をアドラー心理学を学んでいるみなさんをモデルにしたり、いろいろな機会に学ぶことができてうれしく思います。これからも話し合ったり、学び合うことで成長して行きたいと思う。
次回の木曜定例会 1月11日 (OKBふれあい会館 3F ぎふNPO生涯学習プラザ・会議室)